呼気中水素ガス測定法とは
7. 腸内細菌の異常増殖(Bacterial Overgrowth)の検査法
「ラクツロースを用いた腸内細菌の異常増殖検査法」
腸内細菌の異常増殖を検知するための特異性が、他の糖類についても調べられてきました。
負荷糖としてラクツロース10gを使用する研究者がいます。
陽性結果は呼気中水素が予想以上に早く上昇することと定義されています。
それは、結腸のピークに先立つ僅かな低下によって、ラクツロースの結腸への到達と識別されます。
残念ながら、この二つのピークが併合することは珍しいことではありません。
そのパターンは、頂点が二頂になるよりも早期にプラトー状態を示すようなパターンです。
ラクツロースを使用することの理論的な利点は、負荷糖が空腸より下部へと運ばれるため、ラクツロースの使用が検査の感度を高められるということです。
ラクツロース使用の一つの利点は、もし水素を生産する腸内細菌が存在すれば、ラクツロースが結腸に達した後に水素の出現を引き起こし、途中で水素産生が可能かどうか確認出来ます。
もし水素上昇がラクツロースの投与後4時間以内にみられない場合は、それは水素を生産する腸内細菌が存在しないこと、そして腸内細菌の異常増殖のための呼気検査は無効であるということになります。
・「グルコースを用いた腸内細菌の異常増殖検査法」
・「ラクツロースを用いた腸内細菌の異常増殖検査法」
・「腸内細菌の異常増殖に対するメタン検査」
・「腸内細菌の異常増殖プロトコール」
・腸内細菌の異常増殖に対する呼気検査の解釈
・上部小腸細菌叢の異常増殖
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