呼気生化学栄養代謝研究所,breathlab.jp
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この測定法の利点

 

原理について

 

測定方法の詳細説明

1.はじめに

 

2. 呼気検査は消化吸収障害と

 どんな関があるか?

 

3. 呼気追跡ガスにとって

  の正常とは何か?

 

4. 呼気中水素測定の信頼性

 

5. 呼気中メタンについて

 

6. 呼気中水素・メタンについて

 

7. 腸内細菌の異常増殖

  (Bacterial Overgrowth)の

  検査法

 

8. 小腸通過時間
  (Oro-Cecal Transit Time)

 

9. 臨床研究例

 

10. 呼気中水素
  メタン検査の特徴

 

11. 呼気中水素
  メタン分析装置の性能

 

文献紹介

 
 

呼気中水素ガス測定法とは

6. 呼気中水素・メタンについて


 上述のように水素、メタン、炭酸ガスは腸内細菌により代謝され、分圧に応じた割合で腸粘膜から血中に溶け込み、血液循環を介し同じく分圧に応じて肺胞に拡散し、総腸内水素ガス産生量の約14%が呼気中に排出しています。(Levitt MD)

 

 炭酸ガスは細胞の新陳代謝によって産生し、呼気炭酸ガス濃度の約50%は腸内細菌が産生され、残りの半分は消化液や腸液の中のHCO3から産生されます。

また、短鎖脂肪酸の産生により大腸内容物のpHが下がると、炭酸ガスの溶解度が下がり遊離してガスとなります。

個人差はありますが腸内細菌によって炭酸ガスの一部が水素で還元されてメタンが産生されます。
 糖質1gを腸内細菌が消化・醗酵すると200〜250mlのガスを産生し約50mlが水素で残りは炭酸ガスです。
 よって、糖質を摂取し一定時間に呼気より排出する水素ガス量を計測すれば摂取した糖質の小腸までの消化・吸収の有無や大腸に到達するまでの時間を計測することができます。

 

この水素測定により、小腸通過時間、腸内細菌の異常増殖(盲係蹄症候群)、また基質を選択することにより糖質の吸収不良(D-キシロース試験)の診断が可能となります。

 

 近年、腸内細菌の生理作用を応用し、臨床栄養を主とした難消化性オリゴ糖・糖アルコールの生体利用に関する消化吸収の研究がおこなわれています。

 

 

 

 

 

 


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