呼気生化学栄養代謝研究所,breathlab.jp
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この測定法の利点

 

原理について

 

測定方法の詳細説明

1.はじめに

 

2. 呼気検査は消化吸収障害と

 どんな関があるか?

 

3. 呼気追跡ガスにとって

  の正常とは何か?

 

4. 呼気中水素測定の信頼性

 

5. 呼気中メタンについて

 

6. 呼気中水素・メタンについて

 

7. 腸内細菌の異常増殖

  (Bacterial Overgrowth)の

  検査法

 

8. 小腸通過時間
  (Oro-Cecal Transit Time)

 

9. 臨床研究例

 

10. 呼気中水素
  メタン検査の特徴

 

11. 呼気中水素
  メタン分析装置の性能

 

文献紹介

 
 

呼気中水素ガス測定法とは

3. 呼気追跡ガスにとっての正常とは何か?


肺胞空気の追跡ガスのパターンは、H2とCH4では異なります。

 

a.水素
 絶食をしていない者の呼気H2レベルは早朝に高い値を示します。

能動性は睡眠中に減少し、H2は食物が長時間腸内細菌にさらされる結果として蓄積しうる事が知られています。

さらに、睡眠中には呼吸のレベルが減少します(睡眠の酸素供給機能減退と呼ばれる)。

これが血液中のH2のレベルを増加させ、従って肺胞空気中でも増加します。

それは組織と血液おいて蓄積されるからであり形成された時に肺を通じて効率よく消去されないからです。
 肺胞空気のH2水準は午後の初めまで緩やかに低下しわずかに増加しますが、ピークは大体午後の中頃です。

これは恐らく昼食にとった炭水化物が結腸に達するときの影響を反映しています。

H2のレベルはその後の測定時間中わずかに下がります。

 

 被験者が一日食事を取らなければ(絶食)、肺を通じてのH2の消失の別のパターンが観察されます。
 H2レベルが、その測定時間全体にわたって、徐々に低下します。

これはさらに炭水化物が結腸に達したのではなく、この緩やかな低下はH2産生のために必要な炭水化物の利用可能性が滅少したことを反映しています。

 

b.メタン
 CH4の排出パターンは、H2パターンとは関係はありません。

正常な成人の約35〜50%はメタンを排出します。

メタンを排出の研究によると、3才より下の児童は通常メタンが無く、12 から13才でこの発生率は少しずつ増加し、その後は17−18才まで成人のレベルに向けて急激に増加し、50才まで徐々に増えた後は、70か80代になるまで変化はせず、その年代で再びまた増加します。

 

 CH4の決定要素の研究にはまだ最終的な結論が出ていません。

CH4の産生はH2よりも「基質依存度」が少ないということは示唆されています。

もっとも食事の違いがメタン発生率を変えているのかもしれません(例えばアメリカ合衆国と比較すると発生率はメキシコでは多く、インドでは少ない)。
 CH4は部分的には、内生的に産生された糖蛋白質により(粘液と腸壁から)誘導されると報告されています。

これは恐らく結腸にある腸内細菌の種類に関係があるが、しかしこれだけでは説明が適切ではありません。
 基底線上では食事に関連した影響はまだ報告されていません。
 (ただし、吸収不良のH2非産生者に見られる二糖類の試験的投与のchallengeの後の変化には影響が見られます。)

 

 


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