呼気中水素ガス測定法とは
7. 腸内細菌の異常増殖(Bacterial Overgrowth)の検査法
「グルコースを用いた腸内細菌の異常増殖検査法」
腸内細菌の異常増殖は、炭水化物負荷量摂取後、早期に出現する水素を測定することにより診断されます。
最も簡単な一般的な負荷糖はグルコースです。
この検査は、12時間の絶食後、70〜100gのグルコースを投与します。
最低2時間にわたって15分毎に、呼気検体内の水素の変化を測定します。
もし腸内細菌が小腸に存在すると、腸内細菌が生体の消化・吸収と競合し、生体が吸収する前にグルコースを加水分解してしまいます。
従って、2時間以内の最低12ppmの増加は腸内細菌の異常増殖を示します。
幾つかの報告において、水素のみが測定された場合、この検査は75%近くの感度(腸内細菌の異常増殖の患者4名のうち3名を発見することを意味する。)と、約90%の特異性(10名の患者のうち1名のみに偽陽性を報告する。)があると報告されています。
グルコース負荷に対する陽性の水素上昇(12〜 15ppmより多いもの)により、絶食後の呼気水素レベルが上昇(20ppm以上)することを合わせて観察すると、この特異性はさらに増す(偽陽性の報告を減らす)ことができます。
メタンの測定をつけ加えると、水素のみが測定された場合に見られるような偽陰性の発生率が減るはずです。
・「グルコースを用いた腸内細菌の異常増殖検査法」
・「ラクツロースを用いた腸内細菌の異常増殖検査法」
・「腸内細菌の異常増殖に対するメタン検査」
・「腸内細菌の異常増殖プロトコール」
・腸内細菌の異常増殖に対する呼気検査の解釈
・上部小腸細菌叢の異常増殖
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